普段使っている漢字ですが同じ読みで、あれ?どの変換か?と悩むことはありませんか?
今回は、『なく』という漢字についてまとめました。
泣く・鳴くの違いは?
泣く・・・人間が涙を流す際に使用します。
鳴く・・・動物(人間以外)が声を出す際に使用します。
1 (泣く)
㋐悲しみ・苦しみ・喜びや痛さなどをおさえることができず、声をあげたり、涙を出したりする。「うれし泣きに―・く」「大声をあげて―・く」「話に感動して―・く」
㋑身にしみて、つらい思いをする。苦労を経験する。「悲運に―・く」「悪天候に―・く」
㋒無理や損を知りつつ承知する。権利をあきらめたり、しかたなく身をひいたりする。「ここは一つ君に―・いてもらおう」
㋓実際の内容と隔たりが大きく、それと名乗るのがはばかられる思いがする。引用:コトバンク
どのような思いでの涙かは、特に限定されていないようですね。
人間の悲しい時、感動した時、痛い時全ての涙を流すことに対して使用できます。
「鳴く」は“鳥・獣・虫などが声を出す”の意。
引用:コトバンク
人間以外の生物が発する声や音には、鳴くという字を使うようです。
鳥が鳴く場合は「啼く」とも書く?
啼くという字も『なく』と読みます。しかし、こちらの漢字常用漢字外ですので
鳥がなく場合は、一般的には鳴くを使用します。
泣く・鳴くの使い方は?
泣くの使い方
- 受験に失敗して泣く
- 赤ちゃんが泣く
- 泣く泣く商談を受け入れた
鳴くの使い方
- 森の中で小鳥の鳴く声が聞こえる
- 秋の夜長に虫たちが鳴く
泣く・鳴くの違いは、対象の違いで使用する
今回は「鳴く」「泣く」の違いを紹介しました。
同じ「なく」という漢字なのにいろいろな使い方の違いがありました。
また、通常は「泣く」を使うことが多いですが、虫や鳥や獣に対しての場合は「鳴く」を
使うようです。
余談ですが「啼く」は、常用漢字ではないので
物語など、ちょっと普通と違った表現をしたい時に使います。
知れば知るほど深く、楽しくもある日本語と漢字。
ぜひ、今後も疑問に思ったことをどんどん調べていきたいと
思います。